日本茶の魅力は若葉の香り
日本茶の特徴って、なんだと思いますか。
以前ウーロン茶や紅茶と比較し、製造方法の観点から区別を試みました。
お茶の全体図:『ウーロン茶や紅茶との比較』『茶ではない茶』
今回は仕上ったお茶について、その特徴をご紹介いたします。
『日本茶の魅力は若葉の香り』の索引
紡錘形(ぼうすいけい)
良いお茶は形が美しいです。
美しい形は、紡錘形、と表現されます。
紡錘とは、wikipediaによると糸を紡ぐ為の道具です。
こちらのリンクより、その形状を確かめてみてください。
品質のよいお茶は、しっかりときれいに撚られており、密度が高く重さを感じることができます。
毎回試される火入れの技術
お茶の生産者(農家)さんが、茶場を工場で加工したものを荒茶といいます。
この段階ではまだ茎や粉が混じり不ぞろいの状態。水も5パーセントほど入っており長期保存に向きません。
茶問屋翠香園ではこの荒茶を仕入れて、火入れ(乾燥)をします。
ここで問題になるのは、火を入れ過ぎないようにすること。入れ過ぎるとほうじ茶の香りが強くなってしまいます。
鮮度を感じさせつつ、雑味を取り除き、品質や産地の特徴を出す作業には技術が必要です。川村翠香園では、常に最新の設備を導入に、メンテナンスを怠らないように心がけています。▷設備案内
日本茶は茶摘みの後、しおれさすことをしません。生葉が傷んでしまう前に、速やかに製茶作業に入り、蒸していきます。「フレッシュな香りとナチュラルな旨味」が特徴なのは、この初動の速さ所以なのです。
一口含むと目の前に、緑豊かな茶場の風景が広がるようなお茶がよいお茶、とされています。
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